2020年夏スタートドラマ、「私たちはどうかしている」 !
過酷な運命に翻弄されながらも、惹かれあう2人を描く物語です。
この記事では「私たちはどうかしている」の原作漫画9巻の原作あらすじをネタバレしています。
‘偽りの結婚‘をした二人は本当の意味で結ばれるのか・・・
ここからネタバレになりますのでご注意下さい。

目次
私たちはどうかしている9巻42話のあらすじ【ネタバレ注意】
忘れられると思っていた。
母が残したことも、椿への想いも。
光月庵の火事から6か月。
七桜は白山市にある和菓子処・和沙で住み込みで働いていました。
夫婦で営むこじんまりとした和菓子店。
歴史はありますが、お客さんはほぼ近所の常連のみ。
七桜はそんな和菓子屋でまじめに働いていたのでした。
和菓子処・和沙へ多喜川が訪れます。
もう来ないよう伝える七桜。
あの日、七桜が和菓子を作りたいと言った時、多喜川は七桜へ店を出してあげようと心に決めたのでした。
たくましく、どんな状況でも懸命に生きる七桜が好きな多喜川。
花を土産に七桜の元を毎週訪れるのでした。
今はただ純粋に和菓子作りに取り組む七桜。
そんな七桜がお店の季節の和菓子を一種類作ることに。
ただ、素直に嬉しい。
小さいけれど温かいお店。
その日作った和菓子をお客さんに食べてもらって笑顔をもらう。
小さい頃に思い浮かべた夢。
ここでなら叶えることが出来る。
幸せになりたい、きっとなれる。
そう信じていた。
あの日までは。
ある日、警察が七桜を訪ねてきたのでした。
火事の日、何をしていたか尋ねられ動揺する七桜。
七桜が大旦那から辛く当たられ憎んでいた、大旦那の部屋に入ってく姿を見た人がいる、と伝えられます。
女将の顔が浮かぶ七桜。
母の時と同様、自分のことも陥れようとしている。
忘れたいのに。
咄嗟に和沙を飛び出した七桜・・・もう戻れない。
雪の中、行く宛もなく彷徨い、意識を失います。
そんな七桜を助けに来た多喜川。
諦めようとする七桜を奮起させます。
母の形見の中にあった手紙。
高月樹からの手紙より、母が書いたのに出せなかった手紙の方が多かった。
女将が光月庵にいる限り、母は死んでもなお貶され続ける。
その時、七桜は誓ったのでした。
母の叶えられなかった夢は自分が本現実にすると。
それを叶える為ならなにも望まないと。
私たちはどうかしている9巻43話のあらすじ【ネタバレ注意】
誰かいるのか、と問い目を覆う椿。
目が見えないと感じた七桜は手をのばそうとします。
その時栞が現れたのですが、暫くすると椿の目は元に戻り、栞とその場を去ったのでした。
選定会の結果、選ばれたのは光月庵でした。
ホッと胸を撫でおろす椿。
一方、結果を知った七桜は落ち着いていました。
東京にいた頃、一度だけ光月庵の和菓子を口にした。
ひと口ですぐにわかった・・・椿が作っていないことが。
絶望した。
火事の日、自分との約束を捨て椿が守ったもの。
光月庵を自分のものにしたかっただけ。
和菓子を作ることではなかった。
そんなものの為に自分はすべてを失った。
病院で検査を受ける椿。
以前より視界がぼやけることが頻繁になっていること、近くにいる人が認識できないことを伝えたのでした。
家事の後遺症でこのままだと失明の可能性が高いこと、手術が必要なことを伝えられます。
そして術後、視界の歪みがとれるまで数カ月から数年かかる可能性があること、完治が難しい場合があることも伝えられたのでした。
動揺する椿。
すぐに手術を受けることはできませんでした。
大旦那を見舞う椿。
火事後、表情が変わらず言葉も発さなくなった大旦那。
そんな大旦那を見舞いながら考えること。
五月雨亭の園遊会で下手な和菓子を出せば店の信用が今度こそなくなってしまう。
それまで自分の目が持つことを祈るのでした。
屋敷へ戻った椿。
女将と選定員をしている市議会議員が話している内容を耳にします。
そこで女将が選定会に手を回していたこと、本当は「花がすみ」という和菓子屋に決まるところだったことを知ったのでした。
問い詰める椿でしたが、女将も光月庵ののれんを守るため覚悟をもって行ったことだったのでした。
そんな2人のやり取りをみた栞。
本当であれば五月雨亭に事実を話して園遊会の権利を譲る。
しかし椿は辞退しないと伝え、幻滅し嫌になったなら店を出るよう栞へ勧めたのでした。
栞は、椿の選択は正しくはないかもしれないが間違いでない。
そして何があっても幻滅しないと強く伝えたのでした。
光月庵からの帰り、選定員の市議会議員は町で七桜とぶつかります。
持っていた和菓子を落としてしまったことから「花がすみ」で和菓子をいただくことに。
「花がすみ」は3カ月ほど前、市内の外れに出来たばかりの七桜のお店なのでした。
私たちはどうかしている9巻44話のあらすじ【ネタバレ注意】
議員は「花がすみ」の和菓子を食べ、とても気に入りました。
そこへ現れた椿。
こぢんまりとした店内に並ぶ和菓子たちを知っていると感じる椿。
そして七桜と椿は再会したのでした。
お互い驚いたような、不思議そうな、そんな表情。
ただ会話が続きません。
探しても見つからなかった七桜がなぜ店をしているか、椿は問い詰めます。
しらを切り通す七桜。
椿は感情的になり、硬い表情でさらに七桜に詰め寄ります。
なぜ3年前何も言わず姿を消したのか・・・
これまでのことは全部うそだった、と対照的に七桜は冷静に対応します。
自分が知っている七桜と全く異なる表情・反応に落胆する椿。
一方、七桜は椿が自分との約束より光月庵に伝わる道具を守ったと主張します。
反論しようとする椿でしたが、そこへ現れる多喜川。
多喜川は「花がすみ」が2人の店であること、七桜は自分にとって公私共にパートナーであること、七桜を傷つけないでほしいことを伝えたのでした。
花がすみを後にする椿。
七桜・・・会わなければよかった・・・
幸せな思い出だけ残して大事にしまっておけばよかった・・・
忘れてしまっていた。
会えばまた憎しみが生まれてしまうことを。
俯き、立ち止まり、前に進めなくなる椿なのでした。
光月庵に戻った椿の元へ五月雨亭の女将が訪ねてきます。
和倉温泉での「和菓子フェア」を光月庵にぜひ協力してほしい、とお願いをされます。
内容は和菓子をセットにした温泉プランの実施。
しかし提案しているにも関わらず、歯切れの悪い女将。
椿が理由を尋ねると「花がすみ」も気になっているとのこと。
椿は花がすみ、光月庵共同でフェアをすることを提案します。
そして光月庵を譲る気はない気持ちを、七桜に対し強く表したのでした。
一方、花がすみには小豆の業者から取引中止の連絡が来ていました。
五月雨亭で関係者と光月庵・花がすみで炉開きが行われるのは来週。
お茶菓子を用意する七桜の頭によぎった人物。
それは女将でした。
炉開き当日。
冬が近づく11月初旬、風炉の使用をやめ炉を開き、また新しい1年が始まる。
茶人の正月といわれるほど大切な行事。
参加した女将は七桜の姿がないことに安堵します。
小豆業者の取引を止めさせたのだから。
用意された亥の子餅。
ごまが香ばしく雑穀、干し柿も使用されており香も食感も楽しめる、そんな和菓子が用意されていました。
その和菓子を用意した店。
なんと「花がすみ」だったのでした。
私たちはどうかしている9巻45話のあらすじ【ネタバレ注意】
炉開きに現れた七桜に驚く光月庵の関係者たち。
隣の部屋で待機していた七桜に、椿はなぜ会に参加しないのか尋ねます。
七桜は突然小豆業者からいつもの小豆が買えなくなったこと、慣れない小豆で和菓子を作り不安だったことを話します。
話を聞いた五月雨亭女将は、贔屓にしている小豆業者を紹介することに。
七桜は女将を見つめながら笑顔で御礼を伝えたのでした。
五月雨亭女将から和倉温泉にある「湯宿こみち」へ一泊し、実際に旅館の空気や雰囲気を感じて和菓子を考えてほしいと提案されます。
即決で了承する椿。
七桜は椿の考えが読めず戸惑いながらも、その提案を受けることにしたのでした。
炉開きの帰り。
椿は七桜が光月庵を乗っ取ろうと考えていることを女将に伝えます。
そして18年前、高月樹を殺したのは自分の母親ではないと信じていることも。
しかし女将はあの時、椿と朝まで一緒の部屋で寝ていました。
あの晩、父とさくらの母が一緒にいる場面を見た椿。
ショックを受け一睡もすることができなかった椿は、女将が同じ部屋で寝ていたことをはっきりと覚えているのでした。
和倉温泉。
能登半島のふもとにあり、海の中に源泉がある日本でも珍しい温泉。
そこにある「湯宿こみち」を訪れた椿と七桜。
七桜は初めての温泉に心弾みながらも、すぐ近くにいる椿に胸がざわついてしまうのでした。
椿と七桜2人で新鮮な魚介が並んだ夕食を囲みながら、和菓子の話をします。
七桜は和菓子づくしの御膳を考えていました。
あんみつやお団子、最中。
いろんな和菓子を一つの盆に盛り、見た目にも楽しい和菓子。
また海を感じられるように寒天を海の色にしたり最中を貝形にしたり・・・
生き生きと楽しそうに話す七桜の表情は、昔2人で和菓子を考えたあの時と同じ。
胸が締め付けられる椿。
一方、椿は和倉にはたくさんの俳人が訪れ句を残している。
それを表した和菓子。
和菓子の案にお互い熱く討論を行います。
自身のペースが乱され、七桜は困惑するのでした。
特別露天風呂が女性入浴時間になり、頭を冷やすため温泉へ向かった七桜。
温泉につかるとそこに椿の姿が。
焦る2人。
他の男性の姿もあり、七桜は混乱します。
椿は七桜の壁になり、他の男性から七桜を守るのでした。
椿の背中を見つめ、光月庵にいた頃の本気で向き合い、抱きしめ合い、愛し合ったことを思い出す七桜。
光月庵。
「花がすみ」の当主が七桜だと知った栞。
椿が本当に怒ったり照れたり、そんな顔を見せるのは七桜だけ。
敵わない相手。
椿はその相手と2人で過ごしている。
近づいたと思った椿との距離が遠くなってしまう。
そう思った栞は、椿との間に子どもが出来たと嘘をついてしまうのでした。

私たちはどうかしている9巻の感想【ネタバレ注意】
あの火事から3年ぶりの再会。
七桜は新たな目的のため、椿と対抗することに。
3年前、2人の気持ちが交差しそのままずれてしまったまま。
上手く交わらない。
すごくもどかしいです。
2人はまた憎しみ合ってしまうのでしょうか。
今後の展開が気になります!